キーナ

《キーナ》 「親を許せない気持ち」とインナーチャイルドの癒し方~子育てと心の傷の関係

「もう大人なんだから

いつまで親のせいにするの?」

 

そんなふうに悩んでる方に伝えたい。

親を許せない気持ちは

無理に消す必要なんてないと。

 

あなたが小さい頃に受けた

親からの言葉や態度

愛されなかったという思いは

心の奥に小さな痛みとなって

ずっと残り続けています。

 

それこそがインナーチャイルドとなり

私たちの中に生き続ける

「内なる子ども」になるのです。

そして、ふとした瞬間に顔を出すのです。

 

誰かに否定されたとき

思い通りにならなかったとき

なぜか理由もわからず涙が出てくるとき。

それは、過去の自分が

「わたしを見て」と叫んでいる証です。

 

子育てをしている今の私は

そんな自分のインナーチャイルドを

わが子に重ねて見てしまうことがあります。

 

「こんな風にしてあげたかった」

「私はこうしてほしかった」

そう思いながら

子どものためにと必死になる毎日。

 

でも、ふと思ってしまったのです。

これは本当に「子どものため」なのだろうか?

 

「子どものために」と言いながら

「あなたのせいで私は我慢してるのよ」

と聞こえてしまうような言葉を

口にしていないか。

 

それはまるで

かつて私が母に言われた

「あなたのために」が「あなたのせいで」

と聞こえていたことと、重なります。

 

そう――

私は、子育てを通して

自分のインナーチャイルドを

癒そうとしていたのです

 

それはエゴなのかもしれません。

親としての無償の愛とは違う

私自身のための行為。

 

無償の愛という言葉があるけれど

それは本当に親から子へのものなのでしょうか?

 

むしろ、親を愛し許そうと

懸命に生きてきた子ども自身こそが

無償の愛をくれているのだ

私は感じています。

 

「親を恨んではいけない」

「感謝しなきゃバチが当たる」

 

そんな道徳に縛られながら

自分の心を押し殺してきた人は

少なくありません。

 

だけど、その傷にちゃんと触れないまま

大人の仮面を被り続けるのは

どこかで限界がきます。

 

だからこそ、インナーチャイルドに

耳を傾ける時間を大切にしましょう。

 

泣きたかったあのとき

怒りたかったあの瞬間に

「よく我慢してたね」と言ってあげるのです。

 

そして

自分が自分の一番の味方になれるように。

親に理解されなかったことは

もう変えられない。

 

自分が自分を理解することは

今からでもできます。

 

親を許せない自分を責めないで。

その思いが

あなたのインナーチャイルドが

ずっと伝えたかった

真実の声かもしれないから。

 

誰かのためには

総じて自分のためということを

忘れないでくださいね。

 

 

 

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