その《矛盾》 もしかして解決しようとしてませんか?
『三人寄れば文殊の知恵』
なんて言いますが、
人が集まると往々にして
話がまとまらないことが起こります。
議題があれば、そのテーマに収斂するよう
意見をまとめますよね。
これは立場が同じグループなら比較的
簡単でしょう。
ただ、立場的に同じようなグループでも
感情がこじれていると
紛糾することはありますよね。
極端な例えでいえば、相続とか。
今までの感情的な澱が溢れてきて
驚きの罵詈雑言劇になることも
ままあります。
相続で揉めるような場合は
民法の規定を元にしながら
決着を図ることになります。
というより
封建主義の時代から、
相続は血で血を洗う争いに発展しがちなので
法で律するよう体系づけられた訳です。
ともあれ、
結論が明文化されているようなもめ事なら
ルールに則って解決もできますが
意外と難しいのが
参加者がそれぞれ前向きな意志を持っていて
願望を実現したいとせめぎ合っている状態。
立場も主義も異なる人が集れば尚更
意見の対立がでてくるものです。
この場合、
意見の対立にフォーカスして
矛盾点を解消しようとしてしまうかもしれません。
しかし、結局のところ
矛盾はどこまでいっても矛盾なので
決して交わりようが無いのも事実。
不倫の話と似ているかもしれませんね。
お互い気持ちは通っていても
既婚という立場では
日の目を見ることができないという矛盾。
対立している、矛盾が生じているとしたら
まずは共通点を探し出すことです。
もっと言えば、ある目的に対して
利益が得られる事柄です。
いわゆる、利害関係を一致させる
最大公約数的なまとめかたです。
ただ、これだと妥協というニュアンスは拭えず
モチベーションは上がらないかもしれません。
クローズドな共通点や利害関係で
それぞれを結びつけるだけでなく
得られた共通点を次の目標につなぐことができれば
より発展的と言えるでしょう。
発展というのは矛盾を矛盾のまま、
白は白、黒は黒のまま、混ぜてグレーにすることなく
新しい認識の枠組みへ組み込むこと。
強いて言うなら
《敵の敵は味方》
ということです。
つまり、共通の新たな敵が現れて
認識が新機軸へと
アップデートされるなら
対立はそのままでも
まとまることが出来ますよね。
そして忘れてはいけないのは、
目的へ到達するたったひとつの意志。
プリンシプル、つまり原理原則という自分の軸です。
これが無ければ利害の価値判断や妥協点の基準が
ブレてしまいます。
集団から個人へと
つきつめてしまえば
《あなたは何をしたくて、どうありたいの?》
という問いに
いつでも答えられるよう
自分の胸に秘めておくのが大事なのです。
一文字 村雨
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