直感力を磨くために 必要な心構えとは? 後編
前編では直感のとらえ方について
書いてみました。
後編は《アイデア》について書いていこうと思います。
直感や閃きに対して
明晰な時にまとまるのが《アイデア》です。
アイデアを練るというのは
既存の物事をそれとして特徴づける
いくつかの要素──
言ってしまえば
《タグ》のようなものの
組み合わせを更新し
新たな分類と体系をもたらす行為です。
その体系のプロトタイプが
実は、閃きなのです。
アイデアという筋肉を支える骨格と
言えるかもしれません。
アイデアの練り方は
努力や訓練でものにできます。
例えば
ブレインストーミングや
KJ法などがありますよね。
さらに言うと、
アイデアの精度や質は
既存の物事を構成する要素を
常に頭の片隅に留めておければ向上します。
例えば、リンゴだったら
品種、色、味、香り、産地、収穫時期など
区別できる要素がありますよね。
閃きを引き出す段階で
没頭状態にあるなら
このような要素の類型化や並べ替えを
頭の片隅で常に巡らせることができるのです。
この辺りが、
努力や訓練の差が出てくるところですが
直感とは違って
理性で補える部分でもあります。
よいアイデアを出す人は
これらの情報の引き出しが多いのです。
記憶力、情報収集力、
ある種の嗅覚、コミュニケーション能力
人縁に恵まれるなどして、
確度の高い情報が手に入るし、
整理されているからです。
紫微斗数でいうと
命宮の三方四正と身宮に吉星が多い方は
アイデアの質がより高まる傾向があります。
キャパシティやメモリーが増えやすいので
より大きな成果に結びつきやすいという訳です。
反対に
凶星が多い場合は
アイデアがエグかったり、
反感を買いやすい考えに纏まりがちで
自分の考えに固執してしまいます。
こちらのケースですと
他に頼るべき相手、
胸襟を開いて意見を求めるに相応しい相手が
誰なのかを知るべきでしょう。
閃きに身を委ねるなんて
荒唐無稽で恐ろしいと思うかもしれません。
しかし、
その閃きは
実のところ無意識に選んでいる最適解なのです。
この先、閃きを意識して実践するなら
経験が正しさを証明してくれるはずです。
機会があれば、
一度は紫微斗数の命盤を導き出し
ご自身の《取説》を把握して損は無いと思います。
一文字 村雨
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