《村雨》御利益は立身出世! 鎌倉・佐助稲荷神社
銭洗弁天の話をしたら
《お隣さん》に触れないわけにはいかないのが
《佐助稲荷神社》(さすけいなりじんじゃ)です。
鎌倉駅から銭洗弁天に向かう途中のT字路で
『⇐佐助稲荷神社 銭洗弁財天⇒』
案内板の通り左へ行くと
佐助稲荷に辿り着きます。
ちなみに
銭洗弁天の参道は二つあって
ほとんどの人が使うトンネルの方は
裏参道にあたります。
元々は、
佐助稲荷の手前で細道を入っていくのが
銭洗弁天の表参道。
トンネルを潜るルートは
戦中に開通させたものだそうです。
さて
佐助稲荷も銭洗弁天に劣らず、観光客に人気の名所。
遠足や修学旅行で訪れた人も多いでしょう。
私の場合、
一番最初にお詣りしたのが
小学校の遠足でした。
昼でも薄暗くて
古びた社殿が少し怖かった記憶があります。
現在の拝殿と社務所は
台風の倒木被害の影響もあり
2020年2月に建て替えが完工したもの。
久し振りにお詣りしたときには
昔の雰囲気とは様変わりして
違う神社と思ったほどでした。
朱色の鳥居が立ち並ぶ参道は
伏見稲荷大社には及ばないまでも
写真映えするスポットとして
観光客に人気です。
HPによると、
宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
佐田彦命(さるたひこのみこと)
大宮女命(おおみやひめのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)
の五柱の神様が祀られています。
佐助稲荷の御利益で有名なのは
《立身出世》や《成功成就》。
というのも
神社の縁起に源頼朝の挙兵をうながし
平家追討を成功させたとあるからです。
当時、伊豆に流されていた頼朝の夢枕に
稲荷の神様が翁の姿で現れて
平家を倒す時節到来を告げました。
その後、源頼朝が鎌倉に幕府を開き
この『佐介ガ谷隠れ里』の霊地を選び
社殿を建立しました。
《佐助》という名の由来は
『右兵衛権佐』という官職だった源頼朝、
つまり《佐》殿(すけどの)を《助》けたからとも
言われています。
この夢枕のくだり、
銭洗弁天の縁起と似ていて面白くないですか?
両社の鎮座している『隠れ里』も
二股に分かれた谷戸の左右となっている点も
興味深いところです。
個人的には、銭洗弁天と佐助稲荷
合わせて参拝するのをオススメします。
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一文字 村雨
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