《失恋の痛み》を感じるのは 気持ちと理性がせめぎあうから
失恋という経験、
みなさん、大なり小なり覚えがあると思います。
失恋をするということは
恋愛感情を抱いたからに他ならない訳で
あの、恋という色彩に満ちた世界から
どん底に突き落とされる落差たるや。
大恋愛であればあるほど、
その衝撃、半端ない訳です。
もう、灰になっちゃうよね。
ともあれ、失恋状態になってしまうと
日常生活に支障が出ることも、しばしばです。
なにより、あの辛さから解放されたいと
思わずには居られないですよね。
それであの手この手で忘れようとします。
食欲や散財で発散させたり
空想の世界に逃げ込んだり。
相手が照れ隠しの意地悪でわざと振ったと思い込んだり
映画の悲劇のヒロインに自分を重ねてみる。
はたまた、仕事に没頭するとか
そもそも失恋なんて事実を認めないなど、
挙げればきりがないですが、
安易に苦しみから逃げようとすると
《悪魔》につけ込まれてしまいます。
それというのは
自分の醜い感情こと。
現実を認めなければ、
遅かれ早かれ心は歪んでいきます。
自分を追い詰め、相手を追い詰め、
最後には攻撃してしまうでしょう。
それを防ぐために
それ以上進めば、《鬼》や《蛇》になってしまうから
痛みで心を一時的に麻痺させる安全装置──
それが失恋の痛みの役割なのかもしれません。
熱した鉄板に触れて
熱いと手を離すように
痛みは警告でもあるのです。
つまり
失恋の痛みを強く感じる人ほど
自分を見失ってしまう可能性が高いということ。
そのタイプの人は
本来不要な痛みを味わったり
下手をすると道を踏み外してしまう可能性だってあります。
そんな未来、誰も望まないですよね。
だからまずは、目の前の現実を受け入れましょう。
時間が掛かるかもしれません。
でもそれって当たり前ですよ?
骨折したら、完治までかかるのと同じことです。
受け入れる第一歩はクールダウンすることです。
そして、少しずつ流れて行く時間は
本当の自分と向き合うチャンスかもしれません。
自分の人生の悲しみと向き合うとき
本当の欲求が見えてくるかもしれませんよ?
仕事かもしれないし、
家族や友人かもしれない。
失恋の経験をそのまま歌や物語に昇華させるのが
あなたの使命かもしれないんですから。
それでも。
あの恋が全てだったと思ったとしても
受け入れて前向きになることです。
なぜなら、
その失恋は今だけのもの。
この先、時が経てばまた巡り合って解り合えるかもしれないでしょう?
だから、今はその悲しみと向き合って
自分の一部にしておきましょう。
前向きでいればこそ、
幸運の女神の前髪を掴めるのですから。
一文字 村雨
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