《冬月 希和》医療従事者のみなさん、ありがとう。
小さい頃大きくなったら何になりたい?と聞かれたら
「看護婦さん(看護師)」と答えていた時期があった。
結局ならなかったのだが
今改めて看護師という職業をすごいなと感じている。
自分が入院の経験をするとか
近親者が生死をさまようような闘病生活をし
自分の目で現場を見ない限り、おそらく本当のところはわからないだろう
そのような経験をする迄は看護師という職業に別のイメージを持っていたからだ。
ガンで父が入院していた時
母は「あの方たちは本当に天使。普通の人たちとは違う。神様に仕える人たちだ」と涙ながらに言っていたのを思い出す。
20代の頃、2週間ほど入院生活を初めてした時があった。親元からかなり離れていた事もあり不安だった毎日。
その時の優しく「お加減どうですか?」と聞いてくれた声が今だ耳の奥に残っている。
自分が弱っている時の優しさは、人にとってそれ以上の喜びはない事がよくわかった瞬間だった。
これから職業を目指す若い人たちが競って看護師さんになりたいと思う国になってほしいと心から思う。
わずか2週間だったけれど毎日目にしていた姿とその声は一生忘れないだろう。
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冬月 希和
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