《冬月 希和》大人が絵本を見に行く時。
今日は「絵本の日」
私は何度めくっても同じ所で目がうるっと涙腺を刺激する絵本が数冊ある。
それは人や生き物の生死が描かれているものだ。
「ずーっとずっとだいすききだよ」 ハンス・ウィルヘルム 作
主人公のぼくは、幼いころから飼い犬のエルフィーといつも一緒でした。
ぼくが成長するにつれて、エルフィーはだんだん年をとり、動きものろくなっていきます。
ある朝ぼくが起きたとき、エルフィーは動かなくなっていて…
この辺りで目頭が熱くなる。
小学一年生の国語の教科書にも掲載されている名作。
大切な人やペットとの死別、その悲しみの深さは当人にしかわからない。
又突然やってくる事なので日常では中々実感出来ないものだ。
絵本のコーナーは大人が増えていると聞く。日々起こっている事件が多すぎてマヒしている感情を、絵本を読む事で まだマヒしていなかった…大丈夫!
と安心したいのかもしれない…なんて思った。
人にとって顔は力を持ってると思う。攻撃されてる訳でもないのに人間の顔が怖く思えてきて、知らず知らずに心が疲れる人が増えているとも聞いた事がある。
だから絵本の主役の のどかだったり無邪気、でもちょっと切ない顔立ちを見てホッとしたいのかもしれない。
自分自身が一日のうちの何分かでもそんな表情が出来たら、今日会う人の力を抜いてあげられるのかもしれない…
なんて思ったんです。
あなたの心に残ってる絵本はありますか?
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冬月 希和
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