介護から解放された本当の理由|あきらめていた《東弥》が忘れていたこと

逃げられない日々という牢獄
「もう限界…」
実際に言葉にできたら
もう少しだけ楽だったのかもしれない。
17時、キッチンに立ちながら東弥は何度目かのため息をついた。
18時の夕食まであと1時間。
4世代同居の我が家では、この時間厳守が絶対ルール。
少しでも遅れれば、無言の圧力が襲ってくる。
子どもたちは公園でまだ遊びたそうにしている。
「もう少しだけ」とねだる声に、
心が引き裂かれる。
でも、帰らなければならない。
この「ねばならない」という言葉が、
私の人生を支配していた。
介護は、想像以上に過酷だった
同居が前提の結婚当初、
私は「いい嫁」でいようと決めた。
結婚11年目をすぎた頃
同居の主人の祖父が倒れた。
同居を選んだのは自分。
だから、介護も当然の義務だと思っていた。
でも、現実は優しくなかった。
かんたんそうな食事介助ひとつとっても
想像以上に大変だった。
嚥下機能が低下した高齢者は、突然咳き込む。
咀嚼中の食べ物が、テーブルに、服に、広範囲に飛び散る。
唾液の混ざったそれは、もはや食べ物ではない。
ほぼ嘔吐物。
「大丈夫ですよ、すぐ綺麗にしますね」
笑顔でそう言えた最初の1ヶ月。
でも、毎食、毎日、半年、と同じことが続くと…
私の表情から笑顔が消えるのに時間はかからなかった。
自分を失っていく恐怖
「やって当然」
「できて当たり前」
周囲のそんな無言の期待が、私を追い詰めていった。
子どもたちは反抗期、
ママのことなんて半奴隷扱いである。
ママ友たちはランチ会で盛り上がっているのに、
私は参加できない。
16時30分になれば家に戻らないといけないから。
「あと30分あれば…」
毎日、そう思っていた。
あと30分あれば、
子どもの「もう少しだけ」に応えられるのに。
もっと楽しめるのに。
こんなささいなことさえ誰にも言えなかった。
愚痴をこぼしたら誰かが家族に告げ口したらどうしよう。
「やりたくない」なんて口にしたら、どう思われるか。
完璧でいなければ
妻として
母として
《自分には価値がない》と思い込んでいた。
気づき:逃げたくても逃げられない理由
拉致や誘拐の被害者が、
逃げるチャンスがあっても逃げられなくなる。
なんて話を聞いたことがありますか?
鍵のない部屋でも、出た後のこと
(もっとヒドイ状態になること)が頭をよぎり
怖くて出られなくなるのです。
介護も同じだった。
最初は誠心誠意、真面目に世話をする。
でも、だんだん苦しくなる。
窒息寸前なのに、逃げ出したいけれど
逃げ出せなくなる。
なぜなら、「逃げてはいけない」と自分で思い込んでいたから。
「一緒に住んでいるから、協力して当然」
そんな声が、頭の中で響き続けていた。
気持ちが晴れることはなく、
義務感満載の日々、介護が淡々と続くだけ。
私が先か
相手が先か。
そんな生産性のないことばかり考える日々。
まともに考えれば自分が後になるが
精神的に、本当に辛かったときには
正確な判断ができなくなるのです。
変化を求めて踏み出した一歩
「このままじゃダメだ」
時間も
気持ちも
お金も
すべてがヤバい。
少しでも変化が欲しくて、
私は医療事務の学校に通うことにした。
子どもたちの学費を理由に、一念発起。
フルタイムパートから始めれば、なんとかなるかもしれない。
たいした下調べもせず、楽観的な視点で
とにかく家から離れる正当な理由を作った。
医療事務の学校に週1で4ヶ月間、
通いながら就活。
学校側の手厚いサポート
(履歴書、職務経歴書の書き方、面接対策など)を受けた結果…
直接雇用の病院が見つかり応募。
書類審査と
制限時間内に書き上げる論文のあと
その場で面接。
なんと!
未経験の主婦が、希望した病院に就職できたのだ。
「頑張れば道が開ける」
アイドルオーディションにでも受かったような気分だった。
自分にもできる。
結果を出せた。
めちゃくちゃ嬉しかった。
癒し…ではなく、新たな地獄の始まり。
しかし、現実は甘くない。
病院では
未経験者=使えないヤツ
昼休みは、疲れ果ててロッカールームでひっそり昼寝。
食堂で仲間と楽しく会話する余裕なんて、
体力的にも精神的にもなかった。
仕事が終わっても頭から離れることはなく
家に帰れば、
介護と非協力的な家族からのダメ出し。
「家事もちゃんとやるんでしょ?」
「何のために働いてるの?」
心はトゲトゲしくなり
体は寝ても疲れが取れず
心身ともにボロボロになっていった。
それでも、
周りの保護者たちと足並みを揃えるために
早朝から弁当を作り
子ども2人の部活動の遠征試合にも出かけていく。
家から離れる正当な理由に沿って
生きているはずなのに……
毎日が辛い。
ふと、
自分がいま
どこで何をしているのか分からなくなる瞬間が
1度や2度ではなかった。
このまま実家に帰ってしまおうか…
自宅に帰るという選択肢を、
消そうとしている自分。
限界が近づいていることがわかっていても
続けるしかなかった。
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馬道 東弥
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