《一文字村雨》 初恋が実らないのは 本能がそうさせているから……?!
《ハツコイ》
このフレーズで、
遠い目をしてしまう方も多いでしょう。
巷にあふれるアイスのフレーバーのように
人それぞれ、大切な思い出があると思います。
初恋って
ちょっと茶化した言い回しをしてしまうくらい
心の琴線に触れてくるもの。
年を取れば取るほど
ある種の煌めきを増していくものですが
得てして
『初恋は実らない』
と言われますよね。
色々理由は考えられますが、
総じて
《経験不足》というのが
大きいかと思います。
初めての恋愛だから、
相手との距離感が分からない。
もっと言えば、
デートの誘い方や告白のタイミング、
どうやったら好きになって貰えるのかなどなど。
次から次へと
悩みや不安が湧いてきてしまって
身動きが取れなくなってしまうからでしょう。
他にも、
叶う相手ではなかった場合もあります。
例えば、
相手が幼稚園の先生だったりね。
成就するまで
相手を想う気持ちが持続しなかったり、
いずれ相手との接点が無くなってしまうのが確実だと
やはり実らないですよね。
個人的には──初恋に限りませんが、
恋が実らないのは
相手をよく知らないからだと思います。
自分の思い込みや理想を
相手に投影しているから
距離が縮まらない。
つまり
憧憬に近い状態と言えるでしょう。
『憧れは理解から最も遠い感情』
って某少年漫画の台詞にありましたが
言い得て妙ですね。
自分の中で感情が完結しているだけだと
相手が見える訳がない。
本当の相手を受け入れる余地を
自分で排除しているのですから。
そんな状態で思いを伝えても
一か八かになってしまいがち。
結局、
告白の成功率を上げるには
相手を知る必要があるのです。
『敵を知り己を知れば百戦あやうからず』
ってことです。
相手に好かれていれば、
告白の成功率は格段に上がるでしょう。
それには
相手を知らなければなりません。
相手が何をしたら喜ぶかを知る必要があるんです。
相手が喜ぶことをして尽くして、
好感度を上げてから告白すればいい訳です。
相手が行きたい場所へデートに誘ったり、
好きな映画を見に行ったり
プレゼントや花束なんかを送るのは
好感度アップの代表例ですね。
相手が恋人に求めている要素として
単にルックスで選んでいる場合もあるでしょうが
物欲を満たし続けてくれるのを望む人もいるし
精神的な部分、
例えば自分の夢を応援してくれる人だったり
趣味を一緒に楽しんでくれる人を
求めているかもしれません。
年齢が上がれば、
社会的なステータスを重んじる人も当然いるでしょう。
ただ、初恋の場合って、
ここまで掘り下げて相手を知ることができませんよね。
だから、
いきなり思いを伝えざるを得ない部分はどうしてもあります。
でもね、この行動は結果がどうあれ
大きな財産になるんですよね。
何故なら、
告白だけでも勇気と行動力がいるからです。
そして、
ある種の成功体験に結びつくからです。
言うなれば、
未来の貴方は
初恋の成就自体が全てじゃないと知っているから、
今貴方は告白をしようしているのかもしれません。
次に成功させるためにね。
初恋の相手に1度振られても、
10年後再チャレンジしたっていいじゃないですか。
そういう意味でも、
今は爪痕を残せばいいとも言えますよ。
とはいうものの、
初恋は実らないなんて
真っ直中の世代からすると
大きなお世話でしょう。
それでいいと思います。
初恋は云々なって言葉が霞むくらい
今、心が昂ぶっている方が余程尊いことです。
自分の意志と関係無く
相手を想うと涙が溢れ、
胸が苦しくなる。
そんな気持ちになれる相手に出会えたこと自体
とても幸運なのです。
例え、結ばれなかったとしても尊いことなのです。
恋をしたことで、
生まれてきた意味が分かるような感覚を得たなら
それは今生で大きな財産となります。
人生の目的を知る
その意義を理解した訳ですから。
その昂ぶる感覚は
仮に相手と添い遂げたとしても、
この先二度と得ることは出来ないかもしれない。
それくらい大切な宝物です。
だから、
恋には前向きであってほしいと私は願います。
今は独りよがりでも空回りでも構いません。
思いの丈を相手に伝えるだけでもよし
成就させる為に、
作戦を練って行動するもよしです。
ただただ、
純粋な気持ちの高まりだけは
どうか押し殺さないで。
自分自身がその気持ちを
まず受け止めてみてください。
それが初めの一歩ですから。
一文字 村雨
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