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2024 / 03 / 19 ブログ, 一文字 村雨, 新着情報 一文字 村雨

紫微斗数占いの十四主星

9番手は貪狼星（どんろうせい）です。

 

《貪》欲な《狼》と書いて貪狼星。

 

なんかもうこれだけで

説明いらない感ありますが

この星は避けて通れません。

 

私の命宮に貪狼星が独主しているから

ってだけじゃないですよ？

 

封神演義という伝奇小説は

この星を軸に物語が展開している

といっていいくらいだからです。

 

既に飽きるほど登場してきた妲己（だっき）。

 

殷の紂王（破軍星）の妾であった彼女が

死後に神として封じられ、貪狼星となりました。

 

費仲（廉貞星）のくだりでも触れましたが

もともと妲己は冀州侯蘇護の娘で

ある意味貢ぎ物として、

殷の後宮に送られてきました。

 

しかし

その正体は人間ではありません。

 

蘇護の娘に化けたとも

殺して体を乗っ取ったとも言われますが

千年狐狸精という狐の大妖怪が

妲己そのものなのです。

 

ではなぜ、

妖狐が殷王朝に嫁いできたかというと

殷を滅亡させよ！

という命令を達成するため。

 

その背景は破軍星での話に譲りますが

彼女は目的に沿った行動を

為しただけとも言えます。

 

ただしその手段は残忍かつ無慈悲。

 

自由に気のおもむくまま

殺戮と快楽を貪り、

最終的には神に見放されて

粛正されてしまいました。

 

そういう訳で

貪狼星といえば

悪女の星というイメージが代表的。

 

欲望を満たすのに

手段は選ばず

自分本位とみられがち。

 

でも本人は

自分の常識にのっとって

かつ素直に行動しているだけなんですね。

 

だから、悪意のかけらすらない。

 

周りからすると

厄介この上ない感じでしょうが、

実はここが

貪狼星の一番の強み

だったりするんですよね。

 

貪狼持ちなら誰でも

10年に一度は

欲望と向き合った方がいい時期が

やってくるからです。

 

さて次回は

《巨門星》についてです。お楽しみに。

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