《汐守栞宵》子どものことが心配で、つい口を出してしまう時
子どものことが心配で、つい口を出してしまう。
「今のうちにやっておいたほうがいいよ」
「そんなことをしていたら、あとで困るよ」
子どもの将来を思うからこそ
伝えずにはいられないことがありますよね。
けれど、何度言っても聞いてくれなかったり
反発されたりすると
こちらも疲れてしまうものです。
そして、言いすぎたあとに
「もっと違う伝え方があったのかな」と
自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
子どもを大切に思う気持ちと
つい口を出してしまう自分。
その両方を抱えている親は
決して少なくないと思います。
①心配の奥にあるのは
子どもを大切に思う気持ち。
子どもには、できるだけ苦労してほしくない。
失敗して傷ついてほしくない。
将来、困ることがないようにしてあげたい。
そんな思いが強いほど
先回りして助言したくなることがあります。
特に、子どもが自分の経験から学ぶ前に
親にはその先の困難が見えてしまうことも
ありますよね。
ただ、心配が大きくなると
まだ起きていないことまで想像して
不安が膨らんでしまう場合があります。
「このままで大丈夫なのだろうか」
「今、何とかしておかなければ」
そう考えているうちに
子どもの様子を見守ることが
難しくなってしまうのです。
だからこそ、まずは口を出してしまう自分を
責めるのではなく
何をそんなに心配しているのか
自分の気持ちを見つめてみることも大切です。
②子どもの年齢によって、必要な関わり方は変わる
小さな子どもには、危険から守り
生活の基本を教えるために
大人が伝えなければならないことがあります。
成長するにつれて、自分で考え、選び、
時には失敗しながら学んでいく経験も
必要になってきます。
思春期になれば、親の助言よりも
自分の考えを尊重してほしいと感じることも
あるでしょう。
そして、子どもが成人してからも
親の心配がなくなるとは限りません。
けれど、どの年齢でも同じ関わり方が
適しているわけではありません。
大切なのは、何も言わずに見守ることでも
親の考えをすべて伝えることでもなく
「今のこの子に必要なのは
どんな関わり方なのだろう」
と考えてみることではないでしょうか。
助言が必要な時もあれば
本人が考えるのを待つほうがよい時もあります。
また、答えを教えるよりも
話を聞いてあげることが必要な場合もあるでしょう。
いつも正しい対応ができなくても大丈夫です。
子どもとの関係の中で
少しずつ探していけばいいのです。
③口を出す前に、自分の心にも問いかけてみる
子どもの様子が気になった時
すぐに言葉にする前に
ほんの少し立ち止まってみませんか?
「今、この子は本当に困っているのだろうか?」
「これは今すぐ伝える必要があること?
それとも、少し様子を見てもいいこと?」
そして、もうひとつ。
「私は、この子のことが心配なのだろうか。
それとも、心配な気持ちを早くなくしたいの
だろうか?」
子どものためを思っているつもりでも
自分の不安を何とかしたくて
早く行動を変えてほしいと思っていることも
あります。
それに気づいたからといって
自分を責める必要はありません。
ただ、自分の不安と子どもの課題を少し分けて
考えられると、必要以上に先回りせずに
済むこともあります。
すぐに口を出さないことが難しければ
まずは
「あなたはどうしたいと思っているの?」
と、子どもの考えを聞いてみるところから
始めてもいいのです。
④心配する気持ちを抱えながら、
子どもを信じていく
子どもを心配しなくなることが
親としての目標ではありません。
大切だからこそ心配になるし
できることなら困らないようにしてあげたい。
そんな気持ちがあるのは自然なことです。
それでも、子どもには子ども自身の人生があり、
親がすべてを代わりに経験することはできません。
時には手を差し伸べ、時には見守りながら
親も子どもとの関わり方を学んでいくのだと
思います。
もし今、子どものことで心がいっぱいになって
いるなら、少しだけ自分自身の気持ちにも
目を向けてみてください。
何が不安なのか。本当はどうなってほしいと
願っているのか。
子どもを大切に思う気持ちと同じように
心配しながら頑張っている自分のことも
大切にしてあげてくださいね。
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